アメリカはクリスマスの時期になると、キリストの誕生を祝うクリスマスのほかに、
ハヌカ(Hanukkah)というお祝いと、クワンザ(Kwanzaa)というお祝いを行います。
〇ハヌカ(Hanukkah)とは何でしょう?
ユダヤ教の年中行事の一つで、マカバイ戦争(紀元前168年 - 紀元前141年)時のエルサレム神殿の奪回を記念する。アンティオコス4世エピファネスと異教徒によって汚された神殿の清めの祭りである。キスレーウ(ユダヤ暦の第9月)の25日から8日間祝う。宮清めの祭り、奉献の祭り(Feast of Dedication)、光の祭り(Festival of Lights)とも呼ばれる。
ハヌカーはキリスト教のクリスマスとほぼ同じ時期に祝われるが、この二つの祭日は起源も性格も異なる。近年はクリスマスプレゼントのようにハヌカーの期間中毎日子供に「ハヌカー・プレゼント」を与える家庭や、クリスマスツリーに似た「ハヌカー・ブッシュ」と呼ばれる常緑樹を飾る家庭もあるが、これらは伝統的なユダヤ教の習慣ではないため好ましくないと考えるユダヤ教徒も正統派を中心に多い。ハヌカーの日にはドレイドルと呼ばれる木製の独楽がユダヤ教の伝統に則り子供達へ与えられる。また、イスラエル北部のハイファにおいては、ユダヤ教のハヌカーとキリスト教のクリスマスとイスラム教のラマダーンを同時に祝う世俗的なフェスティヴァルが実施される。 ホワイトハウスで行われるユダヤ教徒のお祭り「ハヌカ」の式典は恒例のものである。(wikipediaより抜粋)
つまり、ユダヤ教徒の方々のお祝いの日なんですね。
こちらのろうそく立てはお店で売っているのを見たことがありますが、
何に使われているのかまるっきり知りませんでした。
こちらのろうそく立ては、ハヌッキーヤーと呼ばれています。
〇クワンザ(Kwanzaa)とは何でしょう?
こちらの祝日は、アフリカンーアメリカンの方々がお祝いする日です。
多くのアフリカン-アメリカンはクリスチャンなのでクリスマスを祝うけれど、同時にクワンザという、比較的新しい行事を祝う人もいる。クワンザは1966年にカリフォルニア大学教授のマウラナ・カレンガ博士が提唱して始まった行事で、毎年12月26日から始まり、1月1日まで続く。クワンザとはアフリカの言葉で「初めての果物」という意味であり、アメリカに暮らすアフリカン-アメリカンが、遠い祖国アフリカの文化や伝統を祝うと共に、自らの誇りや、アメリカでの未来を切り拓くための礎を確認するためのもの。ちなみにクワンザがクリスマスの翌日26日から始まるのは、通常、この日からどこの店でもアフター・クリスマス・セールが始まるので、1966年当時、貧しかった黒人たちもクワンザのための買い物がしやすいように、という理由であったとか。
クワンザには決まったテーブル・セッティングがある。麦わら製のマット(Mkeka)をテーブルに敷き、7本のロウソク(Mishumaa saba)を立てたキャンドル・スタンド(Kinara)を置く。ロウソクはアフリカン-アメリカン・フラッグの色である赤・黒・緑であり、それぞれのロウソクがクワンザの7つの信条「結束、自己決定、共同事業と責任、共同経済、目的、創造性、信頼」を表している。また、キャンドル・スタンドの前には収穫を表すフルーツ(Mazao)、その家庭の子供の人数分のトウモロコシ(Vibunzi)、手作りのプレゼント(Zawadi)を置く。
※( )内はアフリカのスワヒリ語。
どちらの祝日も、あまり馴染みのないものですね。
アメリカではクリスマス、ハヌカー、クワンザをお祝いする人々のために、
この時期の挨拶は、"Happy Holidays!!"と言うそうです。
クリスマスはキリスト教徒だけのお祝いですものね。
様々な人種が集まっているアメリカならではの習慣ではないでしょうか?
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