この季節になるとバーベキューをする人が増えますよね。
青空の下でご飯をたべるのはたのしいものですよね。
バーベキューという言葉も、コロンブスが新大陸を発見した頃の、
西インド諸島に住んでいた先住民の調理法「バルバコア」に由来すると考えられています。
これは肉の串焼きを遠火で焼く調理法なんだけど、「丸焼き」という説があります。
バーベキューには、移民によるアメリカ建国の歴史をなぞるような背景があって、とても奥が深いものです。
西インド諸島の調理法がスペイン人支配者によってアメリカ大陸北部にもたらされ、ヨーロッパからの移民を通じて西に伝えられていきました。
同じヨーロッパ人でも出身国によって文化はさまざまです。
それぞれの土地に移住してきた人々の文化の影響を受けて、土地ごとに調理法のバリエーションが発展しました。
「バルバコア」が伝えられた道筋をたどる一帯は「バーベキューベルト」と呼ばれているそうです。
アメリカのバーベキューのスタイルについてはいろいろな説があるけど、地域で分けると4つのスタイルがあります。
最初に2つのカロライナ州。特徴は豚肉を使用していること。
ノースカロライナではトマトベース、サウスカロライナではビネガーベースと、ソースに違いがあるんです。
次に私が以前住んでいたテネシー州メンフィス。
ここも使う肉は豚肉です。
ソースが付いた「ウェット」とスパイスとハーブをもみこんだ「ドライ」の2種類を楽しめます。
上に挙げた2つの土地で豚肉のバーベキューが一般的な理由は、南北戦争以前の南部には
森が多くて、森に放てば勝手に育つ豚の飼育が低コストかつ簡単だったからだそうです。
だからこの地域のバーベキューに一家言ある人たちは、「バーベキューといえば豚肉!」と考えている人が多いみたいです。
3番目はテキサス州。
スペイン植民地時代にメキシコから持ち込まれた牛肉が使われています。
低温・長時間調理で、安価な部位の牛肉を柔らかく仕上げるのが特徴です。
最後にミズーリ州のカンザスシティ。
昔、畜産の中心地だったこの都市はステーキやバーベキューが名物で、
「肉牛の町(Cowton)」とか「世界のバーベキューの都(BBQ Capital of the World)」と呼ばれています。
私はBBQのお肉は豚肉派です。
そして、最後のデザートはこちらが一番のおすすめです。
マシュマロの炭火焼きです。
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